盗み見に、GPS、報道はここまでやるか!
2010年1月19日
TBS系の報道番組「報道特集NEXT」(毎週土曜日、17:30〜18:50)に制作協力したAPF通信社の記者が、取材対象者の本名を知るべく、勝手に取材対象者の郵便物を盗み、開封、更には修復して郵便受けに戻していたとのこと。
おまけに取材対象者を見失わないよう、対象者のクルマにGPS(=全地球測位システム)機能付の発信器を取り付け、行動を追っていたという。
う〜ん、凄い時代になったものです。
まるでスパイ映画か名探偵コナンのアニメの世界のようですね。
記者の倫理観の問題はさておき、
取材対象者もそうですが、話題の芸能人もびびりそうです。
なんかますます報道やらテレビに関わりたくない人達が
増えそうな予感がします。
ちなみに、通信社とは、
独自に取材して、取材内容をテレビ局や新聞社に売る仕事がメインです。
逆に言うと、テレビ局は話題を通信社から買っているということです。
よくテレビを見ていると、
同じような特集をしていたりしますが、
それは情報元が一緒だったりするからなんですね。
今回の一見についてのTBSとAPF通信社のコメントが
ホームページに載っていましたので引用して掲載しておきます。
TBS「報道特集NEXT」トップページ
(http://www.tbs.co.jp/houtoku/)
お知らせ12月5日に放送した特集「謎の黒い1万円札、ブラックノート詐欺」の取材過程で一部不適切な行為があったことがわかりました。この特集は自らアメリカ兵でマイケルと名乗る男が男性Aさんに黒い紙の束を見せて「特殊な薬品をかけると1万円札に戻る」とウソの説明をした上で薬品代などとして30万ドルをだまし取った疑いがあると指摘したものです。この取材に当たった制作協力会社「APF通信社」の担当者が男の本名を知りたいと考え、自称マイケルの郵便受けから公共料金の請求書のハガキを持ち出し、開いて名前を確認した後、修復して、郵便受けに戻していたことがわかりました。また、男が行方をくらまさないようにと考え男の車に発信機能の付いた機器を取り付け追跡取材を行っていました。こうした取材行為は、報道倫理上認められないものです。TBSは、取材したAPF通信社側からこの事実を全く知らされていませんでした。しかし、TBSには放送する前に、不適切な取材などが行われていないかを確認する責任があり、今回の事態を深く反省しております。今後、このようなことがないよう全力を尽くしてまいります。
APF通信社「新着情報」【1月14日】お詫び
(http://www.apfnews.com/whatsnew/2010/01/114_1.html)
弊社が制作致しました2009年12月5日放送TBSテレビ「報道特集NEXT」及び12月8日放送TBSテレビ「イブニングワイド」のブラックノート詐欺事件の取材過程において、不適切な行為があった事が判りました。この事件は、自らをアメリカ兵でマイケルと名乗る外国人の男が被害者Aさんに黒い紙の束を見せて、特殊な薬品をかけると1万円札に戻ると嘘の説明をした上で、薬品代として30万ドル(約3000万円)を騙し取ったものです。この取材の過程で、担当記者が自称マイケルの本名を知るために、自称マイケルの郵便ポストから公共料金の葉書きを持ち出し、開いて名前を確認後、修復して郵便ポストに戻していました。こうした行為は誠に遺憾であり、報道倫理上、認められないもので、視聴者及び関係者の皆様には深くお詫び申し上げます。今後は社員教育を徹底し、再発防止に努めるとともに、信頼回復に全力で取り組んでいく所存です。尚、不適切な行為に関与した記者は退職致しました。また、弊社としましては当面、報道番組の制作を自粛致します。2010年1月14日APF通信社代表 山路 徹
これって、謝罪して済むような話なんでしょうかね〜。
それに、GPS発信器なんてやろうと思えば、
誰だって簡単に付けられそうです。
個人的には今回の一件は、
単に氷山の一角の出来事としか思えないんですが。。。
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